「ブリロボックス」アンディウォーホルは「ただの箱」をアートにする男
こんにちは!マサキです。
この記事はこんな人に向けて書きました。
- アートは興味あるけど難しいです。
- 現代アートは意味不明です。
- 入門者でもわかる記事ないかな。
アート界に多大な影響を与えたアンディ・ウォーホル。
彼の代表作の1つに「ブリロボックス」(1960年代初め)があります。
簡単に言ってしまえばただの箱なのに、なぜそれがアートになるのでしょうか。
▼この記事の内容です。
- 作品が生まれた時代背景
- 「ブリロボックス」はなぜアートなのか
- まとめ
「ブリロボックス」アンディウォーホルは「ただの箱」をアートにする男
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— masaki-alex-website (@MasakiAlex) January 29, 2020
1960年代、高度経済成長の中で大量消費するアメリカ。
世相を反映した大衆向けのポップアートを展開した。
作品が生まれた時代背景
1960年代のアメリカは高度経済成長している時。
物理的な大量消費、そしてマスコミが大量の情報を流す。
この時代性を反映させた芸術活動がポップアートです。
雑誌や広告、漫画、報道写真などを素材として扱うのが特徴。
その中でアンディ・ウォーホルは「ブリロボックス」を制作しました。
ブリロの外箱に似せた、木の板でできた彫刻です。
▼ちなみにブリロとは
ブリロ(ブリロ・パッド、Brillo Pad)はアメリカの食器洗いパッド。合成洗剤を含んだスチールウールでできている。1913年に商標を取得し、1917年以降ブリロ・マニュファクチャリング社が生産販売した。1930年から、別々に洗剤とスチールウールを箱に入れる形態からスチールウールに洗剤をあらかじめ入れておく形に変え、全米の家庭で親しまれた。
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「ブリロボックス」はなぜアートなのか
フランスの芸術家、マルセル・デュシャンの「泉」は便器をアートにしました。
ウォーホルはそれを押し進めた存在と言っても過言ではありません。
アメリカに住んでいればいつでも手に入る大衆商品。
「なぜこれがアートとして存在できるのか。」
作品から投げかけられる鑑賞者への質問が、ただの木箱をアートにしてしまうのです。
これはその人の思考を一生揺さぶり続ける可能性があります。
つまり作品の価値は物理的なものから情報的なものへと大きくシフトしました。
21世紀で活躍しているアーティストも大きな影響を受けています。
オークションでは規格外の価格が付けられていますが、要因の1つは情報的価値のインフレです。
まとめ
今回はアンディ・ウォーホルのブリロボックスを紹介しました。
- ポップアートは大量消費社会を反映したアート。
- マルセル・デュシャンの思考を押し進めた。
- 情報的価値がブリロボックスをアートにしている。
自分にとっての常識、価値観を一度外にやるとアートが見えてきます。
この記事が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。
ありがとうございました。
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