【感想】常田大希2万字インタビュー 「日本で生きづらいアーティストへ」
ロッキング・オン・ジャパン 2021年 03 月号 [雑誌]
ガラパゴス化した日本の音楽シーンでは、J-popがメインストリームですが、
やりたい音楽が海外志向の場合、乖離しているがゆえにジレンマを抱えているミュージシャン、アーティストも多いのではないでしょうか。
一つとしては振り切ってしまって英詞で曲調も音も海外に近づける方法。
代表的なバンドを挙げるとone ok rock。
その反動として日本のファンやリスナーからは賛否両論起こったりしますね。
もう一つはジレンマを抱えながら、日本のファンに向けて作品を作り続ける方法。
長い間活動できるかもしれませんが、どこかモヤモヤした感情を持ち続けるのではないでしょうか。
その中で常田大希さんは、どうやって表現活動していくのか、考え挑戦しているように感じました。
millennium paradeでは複雑な曲調で英詞もあるけど、なぜか聴けてしまう。
インタビューの中に出てくる言葉ですが、その要素が「最強感」と「ポップに聞こえる」だと思います。
突き放すでもなく、迎合するでもなく新しい扉として提示する。
こういう音楽もかっこいいんだ。身近なんだ。楽しめるし難しいものではないんだ。
そう思ってもらえる作品であり、自分たちがやりたいことでもある。常田さんはそういうことをしていると個人的に感じました。
たまたま書店で見かけて感覚的にこの本を手に取りました。
音楽に関わらず表現活動をしていて、やりたいことが日本と合っていないんじゃないかと思っている方、是非読んでみてください。
ロッキング・オン・ジャパン 2021年 03 月号 [雑誌]