masaki-blog

30代のブロガー、アート製作者です。 哲学やアート、記憶術中心の記事を更新していきます。

最初の自然哲学者タレス

f:id:masaki-alex:20191224165707j:plain


 

こんにちは。Masakiです。

 

いきなりですが自然哲学がわかりづらい方いませんか?

小川仁志さんの本を読んでこういう文章がありました。

タレスは、「万物が生成される”大もと”は、水である」と考えました。

水はあらゆるところに存在し、水がなければ生命は枯渇してしまいます。

 引用元:図説 一冊で学び直せる哲学の本

 

なるほど。「水である」と言われても正直困ります。

だから何なのかと思ってしまうのですが、それを解決してくれる本を見つけました。

  

甲田 純生さんの「1日で学び直す哲学~常識を打ち破る思考力をつける」です。

第1章の中で自然哲学についての解説があり、

初心者にもわかるような具体例を出してくれています。

 

 

 

 

 

 最初の哲学〜ミレトス学派

古代ギリシア最初の哲学は、ギリシア本土ではなく、ギリシアの植民都市ミレトスにおいて確認されています。

このミレトスで活躍した哲学者がタレス(前624年頃〜前546年頃)、アナクシマンドロス(前624年頃〜前546年頃)、アナクシメネス(前624年頃〜前546年頃)の3人で、一般にミレトス学派と言われています。

 

ミレトス学派アルケー(起源)とは何かを考えました。

タレスは「万物のアルケーは水である。」と言い、

アナクシメネスは「アルケーは空気である。」と言ったと伝えられています。

 

 

疑問に対する答え

私は冒頭で、「だから何なのかと思ってしまう。」と書きました。

なぜなのか腑に落ちる文章がこちら。

万物は何からできているか この問いに対して、今日の私たちであれば、素粒子であるとか原子であると答えることでしょう。

(中略)

そうであれば、彼らの考え方は明らかに間違っており、私たちは古代哲学の始原の中に、単なる歴史的事実以外のものを見出すことはできないでしょう。根源物質を水としようが空気としようが、私たちにとっては神話とさして変わらぬ話です。

引用元:1日で学び直す哲学~常識を打ち破る思考力をつける~ (光文社新書)

 

現代科学が発達した中で、素粒子という存在を知ってしまっています。

だから大昔の発見に対して臨場感を持てないのが原因でした。 

 

 

 

ただ当時の状況がわかれば見方も変わってきます。

哲学がはじまる以前、この世の成り立ちを説明したのは神話でした。最初期の哲学は、「世界の成り立ちを説明する」という動機を神話から引き継ぎながら、「物語」というたとえ話の形式を払拭することで成立します。それが「万物のアルケー(根源、起源)は何か」という問いなのです。

引用元:1日で学び直す哲学~常識を打ち破る思考力をつける~ (光文社新書)

 

 

 哲学だけではなくあらゆる学問を過去から理解するためには、イメージする力と臨場感が大事になってきます。

 

疑問が出たらなぜなのか考えること、情報検索すること。

至極当たり前なことを書いてしまいましたが、実践することが大事ですね。

 

次回はヘラクレイトスについて書く予定です。

西洋哲学者のデータベースは随時更新していきます。

masaki-alex.hatenablog.com

 

アート記事はこちら。

masaki-alex.hatenablog.com

 

記憶術の記事も書いています。

masaki-alex.hatenablog.com

 

プライバシーポリシー
お問い合わせ